バラエティ番組






バラエティ番組とは、
歌や
コント、
コメディ、
視聴者参加型の企画などのいくつかの種類の
娯楽を組み合わせた
テレビ番組のことである。
概要
現在ではタレントがさまざまな企画に挑戦する構成が多い。主に笑い・うけを目的とした内容とおり、人気番組が登場しやすいジャンルである。テレビ局側が容易に視聴率に結びつけることができるため、テレビ創生期から現在までおびただしい数の番組が製作された。
一方、子供・児童たちの教育上の配慮からPTAがテレビ局や番組スポンサーの抗議、または収録中に事故がおきるなどのトラブルがある。
番組の新しい企画などが思いつかなかった場合(いわゆる「ネタ切れ」)や、なんらかの事情があるときには、過去の未公開シーンや、過去の総集編、または傑作選のみの内容で放送する場合もある。
なお、一番良いシーンなどへ行くときは、必ずといっていいほどコマーシャルに入る傾向にある。
一見すると面白いものなら何でもネタにしているように見えるが、決してそういうわけではなく、政治的なテーマ(例えば天皇家や政党をネタにするようなもの)や、各種の圧力団体からのリアクションが予想されるようなものは慎重に避けられている。
またテレビ放送という性質上放送行政を揶揄するもの、またスポンサー企業からクレームがつく可能性があるものはネタにすることが不可能である。このような中、番組の内容に対する局側の自主チェックも増えてきており、「昔のような面白いバラエティはテレビではもう無理だろう」という関係者もいることも事実である。
近年では深夜番組である程度の人気を獲得した後、ゴールデン・プライムタイムへ移動することが増えた。その際は放送時間帯やスポンサーにそぐわない要素を排除されるため、移動前と内容が変化することが大半。
近年顕著な傾向と懸念
学力不足を貶める傾向
バラエティ番組内のクイズ企画などを中心に顕著な問題の一つとして、一般常識の欠如や義務教育レベルにおいての学力不足を執拗にアピールすることで笑いを取る(視聴率を稼ぐ)タレント、及びそれらを司会者や他の出演者、さらに視聴者が一同となって笑いものとすることを意識的に演出する傾向が存在し、社会的、道徳的見地から問題視する向きもある。このような傾向はお笑い系のタレントを中心に「おもしろ解答」などと言われるような、正解が解っていても解らないフリをして答える形で従来からも見られたが、ここで指摘されるのは芸能人やアナウンサーの無知、無教養、あるいは専門馬鹿(得意分野以外では常識的な事柄でも知らない場合)である部分などを笑いの種とする、さらにはそれを意識的に演ずる芸能人も存在するとはいえ、番組制作側がこれを意図的に企画し、特定のタレントを意図的にキャスティングするに至っては、望むと望まざるとに関わらず特定のタレントへのレッテル貼りに繋がる事でもあり、中でも問題視されるのがいわゆるお笑いタレント以外へのこうした仕打ちである。
こうした制作をするからには、放映時間の考慮なども含めた様々な配慮が不足しているとする意見であり、「情報の受け手側による取捨選択」があまり機能していないとされる日本においては危険視されるのも当然である。一部の番組に至ってはいわゆるゴールデンタイムに堂々と放映されている内容であり、こうなると制作側が「無教養」を推進しているかのようでもある。但し、一方では従来以上の知恵を問われるクイズ番組等の存在もあり(「サルヂエ」「島田検定SUPER!!」「IQサプリ」など)、総合的に見るならばこれらは視聴者への「知性の二極化」をもたらす可能性も予測される。特に未成年や若者世代に深刻な影響を与えかねず、メディアの一翼を担う民放各局の行動としては疑問が残る点である。
また、「からくりTV」などでは高齢者がクイズで誤った回答をする点を「笑い所」として設定しているが、別の問題での解答を編集で挿入して組み込むことにより、問題と回答の乖離性をより高め「笑い所」を人為的に作り出している点が指摘されたことがある、
内輪話への偏重化
また、「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)や「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)など、芸能人のプライベートや内輪話を題材にトークを進める番組が増えた。ロケの時間や経費がかからないこと、構成作家がトークのテーマを設定するだけで良いなど企画面での負担がかからないことが大きな利点である。高嶺の花であった芸能人を身近に感じること、内輪話を知っていることによる実際は芸能人と全く接点が無いにも関わらず、共通体験を疑似体験出来ることを好む視聴者の支持を集めている。かつてのトーク番組は出演者が少数であったが(ごきげんよう等。ごきげんようは今でも続いている。)、近年は20名近い大人数で収録される。これは、長時間・大量の素材を確保し、その中から面白いと思われる箇所を編集で用いれば良いため、仮にあるゲストの話が面白くなかったとしても他のゲストの話で補うことが出来る利点がある。大人数が出演する番組には、お笑いタレント、俳優、グラビアアイドルなどが一定の割合で配置される。
CM挿入箇所の変化
旧来のバラエティ番組は、ひとつのコーナーやテーマが終了した後でCMに入ることが通例であった。しかし、近年ではコーナーなどの結末の直前にCMが挿入される「CMまたぎ」が行われることが増えている。また、CM部分から番組部分に戻った際は、そこまでの導入が理解できる様にある程度さかのぼった箇所から放送されるようになった。
コーナーを起承転結の四カ所で構成されるとした場合、以下の様に放送されるのが定石となっている。
- 起:コーナーの導入
- 承:内容の発展的説明
- 転:結で得る、カタルシス増加のための演出
- CM:提供会社、あるいはスポットCM
- 結:コーナーのクライマックス、結末
場合によっては、承と転の中間ほどまで、さかのぼる事がある。
これにより得られる利点は、以下の通り。
- 視聴者:ある程度見逃しても、第三者による情報の補完が無くとも、番組の概要を認識出来る。
- 番組作成者:素材の編集により、番組の時間を埋めることが可能。30分程度の素材でも、60分番組として作ることが出来る。
- 提供会社:視聴者のチャンネル変更を抑制し、広告を視聴させることが出来る。
しかし、殆どの、特に若年の視聴者からは、このタイミングになったらCMに入るというのが把握されているため、こういう手法はあまり効果がなく、むしろ番組の質を下げるだけだという見方が強い。しかし、スポンサーの要望などから、あまり効果がないと思いながらもこの手法を行っているのが現状だ。
VTR時の囲み
VTRと出演者のコメントを交互に配置する番組において増えた演出方式である。VTRの端(主に右上や右下)にそのVTRを見るタレントの顔を写す様になった。これによりタレントのリアクションと、視聴者のリアクションに同期が取れる。つまり「笑うポイント」を視聴者に明示出来る利点もある。また、話術に難のあるタレントであっても、変わった表情や、その他のリアクション(手を叩く、拍手)といった行為で「笑いどころ」を創出出来る利点もある。テリー伊藤が「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で導入したのが最初といわれる。
あたかも事実を創作するかの様な番組
1990年代から急激に増えた手法であり、所謂「ヤラセ」である。テレビ番組であるため、ハプニングやアクシデントは何らかの演出・段取りに従って作られているが、その質に変化が見られる様になった。かつては、一種の様式美としてそこに段取りや仕込みが存在することを明示していた(服が脱げてしまうアクシデントが発生する場合、明らかに切り込みが入ったものを着用している、など。これにより、仕込みの顕在化そのものを笑いの対象として設定した)。
その代表例は以下のようなもの。
- 生活の知恵や何かに挑戦するといったテーマの番組において、専門家や作家が考えた方法をあたかもタレント本人が思いついたかのように振る舞う。
- あらかじめ設定されていたトラブルを不慮の事態として扱う。
- クイズで、違う問題の答を編集で挿入し、笑い声を合わせることであたかも面白い答えであるように見せる。
- スタジオ収録の場合、必ずと言っていいほどスタッフの笑い声が合いの手の如く入る。
しかし、近年では演出にリアリティを付与して、出演者にヤラセを強要したり、バラエティ番組である事を盾にとって(つまり報道番組ではなくあくまで笑いの為の演出だという言い訳)ヤラセを堂々と行っている。「あいのり」などは出演経験者がアダルトビデオに出演し、その演出や登場人物が芸能事務所所属であることを暴露した。一般出演者(素人など)がインターネット掲示板やブログなどで暴露する事でしか認知出来ない為、視聴者に事実錯誤を与える可能性が大きい。メディア・リテラシー教育が乏しい日本において、懸念される事項のひとつである。
逆に段取りを無視しているかのように演出した段取りも現れ、さらに複雑化している。この場合はタレントが「段取り(台本)を無視するなよ!」と怒ることや「暴走」といったテロップを表示することで、視聴者に状況を明示している。
特定の人物を貶めたり危険な行為で笑いをとる
特に芸人を対象として行われることが多い。特定の人物に対して発言の揚げ足を取ったり、行動をからかったり、奇抜で危険な行為を強要する等して笑いを取る。確かに芸人の役割の一環として言動・行動により笑いを取るというものは存在する。しかし、いじめとも取れる目に余る行動が多いことも事実である。例として
- 芸人の服を取り上げ全裸で街中を歩かせる
- お湯の中へ強引に頭を押し込み呼吸不能な状態にする
等がある。これらは一歩間違えば人の生命や尊厳を傷つけ犯罪となりかねない危険な行為であることは言うまでも無い。もはや笑いを取るため等という次元の問題ではなく、このような状況を許容している事自体が異常である。
過去には『スーパージョッキー』『筋肉番付』『とんねるずのみなさんのおかげでした』『うたばん』などで出演者が番組収録中にケガを負ったり、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』に至っては死者を出したことで番組打ち切り処分となっている。
テロップの乱用
1990年代前半から増え始めた。必要の無い出演者の言葉をテロップにしている。!--(stub)--
日本の有名なバラエティ番組
関連項目
外部リンク