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ワイドショー(wide show、和製英語)はテレビ番組情報番組)の一種。1964年4月に放送が開始された木島則夫司会の『モーニングショー』(日本教育テレビ、現テレビ朝日)が最初のワイドショーであるとされる。

経緯

ワイドショー第1号、『モーニングショー』開始の経緯はスポンサーのP&Gが新しい一社提供番組を電通に提案し、その際、スポンサー側はアメリカで放送されていた情報番組『トゥデイ』をモデルにした生放送を提案。その提案をテレビ朝日が受け入れたという。

放送開始当初はニュースも伝えたが、まだVTRなどの技術は無く、スタジオでのトークと新聞社からのもらい物ニュースが中心とされていた。芸能人や視聴者参加型のインタビュー企画が数多く企画され、番組を支える柱となった。サロントーク型のワイドショーである。「泣きの木島、怒りの小金治、春の小川」はインタビュアーとしての性格を現す最たるものである。

生中継技術の向上により、番組内での中継が多くなる。VTRの進歩もあって、徐々に番組に占める報道の割合が多くなってゆく。報道局が制作するニュース番組とは異なり、レポーターが取材を行い、その模様を筋道立てて編集し、スタジオでリポーターが補足をしながら整理するという方式を確立。リポーターが取材中にカメラに向かって語りかけるようにリポートするのがお約束であったが、最近はナレーターがほぼすべてを担当するので、出番は少ない。

ワイドショー番組の相次ぐ成功を機に、特に午前8時半はNHKテレビ東京以外の4放送局が報道系ワイドショー番組を放送する四つ巴状態となる。徐々に報道系ワイドショーに移行する中、NHKも8時半から社会問題をテーマにした『おはようジャーナル』を放送、ライバルに対抗している。一方、テレビ東京は『レディス4』などサロントーク系のワイドショーを継承、一線を画する。

TBSは「TBSビデオ問題」への道義的責任を取って、報道系ワイドショーから撤退、NHKや『午後は○○おもいッきりテレビ』のような生活情報番組型のワイドショー番組に方針転換した。

ワイドショーの特徴

現在のワイドショー番組に挙げられる特徴は以下の通り。

  1. 単独又は複数の司会者により、番組を区分(コーナー)ごとに区切り、それぞれにおいてニュース生活芸能社会など幅広い話題、テーマを取り扱う番組形態をとる。
  2. 生放送であり、放送時間が比較的長い(1時間から2時間程度)ことが特徴。そこから「ワイド」な「ショー」という名称が発生した(「ワイド」には放送時間が長いというほかに、先述の「幅広い話題」という意味もある)。
  3. 放送時間は午前8時ごろから午後4時ごろまでで、通常、勤め人が仕事に出ている時間帯であり、必然的に主な視聴者は主婦層となる。事件性、話題性のある事柄の取り扱い方について、ニュース番組との差別化を図るため、事柄の結果よりも娯楽的観点でその結果に至る過程の解明に重点を置く傾向がある。
  4. 近年は、夕方及び深夜の報道番組でもワイドショーと同じような演出や構成手法をとる番組が見られるようになり、逆にワイドショーも、政治や経済などそれまで報道番組が担ってきた分野に踏み込みはじめており、その結果、ワイドショーと報道番組の境目がほぼなくなっており逆にそれが問題となっている。
  5. 放送局に勤務する記者やアナウンサーがレポートする報道番組と異なり、ワイドショーの場合は番組専属レポーターが現場から事件・話題についてレポートを行うことが多い。事件ニュースと芸能ニュース、またグルメ企画や密着企画などでレポーターが区別されている。ただし事件レポーターが芸能分野の話題を追いかけたりすることもある(芸能人が事件を起こしたときなど)。
    1. 事件レポーター 一般市民が巻き込まれた事件(おもに殺人・事故など)を追う。草分けは東海林のり子。元地方局出身のアナウンサーが多い。
    2. 芸能レポーター 芸能ネタ(ゴシップ、話題全般)を専門にする。梨元勝前田忠明らが有名。スポーツ紙や週刊誌からの転身が多い。
    3. タレント(俳優、歌手など)から転向する者もいる(井口成人所太郎阿部祐二など)。

ワイドショーの現在のカテゴリ

ルックルックこんにちは』が掲げた「女性による、女性のための番組」がワイドショーの根源であったが、『情報プレゼンター とくダネ!』の政治・スポーツも取り上げる「男性による、ニュースステーションのような番組」が成功すると、他番組も相次いで追随。テレビ朝日はニュースとワイドショーの部署を統合してワイドショーの強化を図る対策に出た。

それぞれの守備範囲が曖昧になったうえ、『FNNスーパーニュース』の「芸能・グルメ情報の強化」などもあり、ニュース番組とワイドショーの定義はあるものの、ほぼ一体となったという見方が出来る。実際、テレビ朝日はニュース番組もワイドショーも制作する部署は同じである。

一方で、生活情報やサロントーク型ワイドショーは報道系ワイドショーと一線を画す存在として確立。一般的に、狭義の上ではワイドショーとして呼ばれなくなった。芸能ニュースも扱ったがスキャンダルな報道を控えた『ジャスト』もそのひとつに数えられる。

基本はニュースと企画コーナーの2つからなる。曜日ごとに報道とはかかわりの無いコーナーが放送され、それがニュース番組との違いを示す最大の要素である。ヨネスケの「突撃!隣の晩ごはん」や、ピーコの「辛口ピーコのファッションチェック」がその例である。また近年は専門家だけでなく各界著名人・芸能人がコメンテーターとして出演する傾向が増えている。

コメンテーターの発言の信憑性

上記の通り近年、専門家だけではなく各界の著名人や芸能人等も出演しコメントする機会が多くなっている。また、視聴者に与えるインパクトを重視して構成する為に偏向されたり必要以上に誇張されたコメントが行われることも多い。よってコメンテーターの発言を不用意に信じるのは危険であると考えられる。無論この事はワイドショーに限らず言えることである。(参考:メディア・リテラシー

ワイドショーの集団取材

ワイドショーの取材については疑問の声が付きまとう。綿密な取材によるスクープ報道で評価を得る一方、各番組のレポーターが一団となって渦中の人物にインタビューを求め追いかける姿が非難の的となっている。ことに芸能人が取材対象の場合は顕著で、反省を踏まえてこれまで幾度か「脱・芸能ニュース」を掲げた時期がある。

今は、芸能なら大手の芸能事務所が加入している団体、事件なら被害者保護団体などがうるさいため、以前より取材は消極的になっている。さらに芸能事務所がバラエティ番組の制作にスタッフを派遣していることもあり、「ワイドショーでの取材により制作から撤退されると困る」という自粛方向に進みたがちな背景もある。しかし、そういった事に関係の無い人物が取材対象となれば、話は別である。(参考:報道被害

関連項目


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