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仙台
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仙台(せんだい; 仙臺)とは、現在の仙台市を指す他、江戸時代から都市名および広域地名としても利用されてきた地名。この記事では、地名としての仙台と関連するものを扱う。
「仙台」(仙臺)の範囲。小から大に列挙
「仙台」の玄関口となっている所の略称
江戸時代を通じて宮城県の領域は仙台藩領内であり、明治時代になって仙台市が属している宮城郡の名をとって宮城県と命名された。そのため、宮城県内の広域地名や広域的な名産品には、先行して広域地名となった「仙台」の名が付くのがほとんどで、後発の「宮城」の名が付くのは県営のものに限られている(宮城スタジアム、宮城米など)。
このように「仙台」が広域地名として定着しているため、仙台市出身でなくとも宮城県出身ならば仙台出身と言う事もあるし、宮城県の名物であれば、仙台市のものでなくとも仙台名物という事もある。すなわち、「仙台藩」由来の「仙台」と、「仙台市」由来の「仙台」との間で、定義が曖昧に「仙台」という言葉が使われている。
このような背景のため、仙台市民に限らず、宮城県一帯では「仙台」という地名の方に親近感があると言われる。プロ野球球団の新規参入の時、球団名に入れる地名として「仙台」や「東北」という名称は挙がっていたが、「宮城」を推す人は少なかった。
しかし、支店経済都市として転勤族を多く受け入れてきた仙台市では、「仙台」という言葉の広域的な意味や歴史を知らない人も多くなり、宮城県内でも「仙台」が「仙台市」のみを示すと考える人が増えている。また、全国的にも同様な傾向が見られる。そのため、近年の食品の原産地表記の流れの中、仙台市内で作っていない物は、広域地名としての「仙台」が使いづらくなってきている。特に、笹かまぼこ業界がこの煽りを受け、現在、仙台市内に本社や工場を持つ企業以外は、土産用笹かまぼこのパッケージに「仙台名物」と書いていないことが多い。また、宮城県出身の芸能人などがプロフィールを書くとき、仙台市出身なら「仙台出身」、仙台市以外の宮城県出身なら市町村名まで書かずに「宮城県出身」と書く場合が多いが、口頭ではどちらの場合も「仙台出身」と言ってしまう傾向がある。
現在、「仙台」と名がつくものは、「仙台藩」由来と「仙台市」由来の2つの系統がある。また、「仙台名物」「仙台名産」と言った場合は、「仙台藩名物」と「仙台市名物」に分かれる。
千代(または千体)(せんだい)は、城下町・仙台が開かれる前の当地の地名。伊達政宗が当地に城および城下町を建設する際に、「千代(千体)」から「仙臺」となった(1946年以降、当用漢字が適用されて「仙台」となる)。
「千代」(せんだい)という表記は、現在も仙台を示す表記として、国道4号・仙台バイパスの名取川に架かる橋「千代大橋」(せんだいおおはし)や、仙台名産の商品名などに使われている。「千代」が城下町・仙台の地域の旧名であるため、「千代」は仙台市に関係するものに限られており、「仙台」と比べて示す範囲や曖昧さが少ない。ただし、漢字表記が同じである「千代」(ちよ)と音訓異音異議の掛詞として用いられることもある(→荒城の月)。
「杜(ト)」とは、中国古来の意味において「山野に自生する落葉果樹」を指し、他方、国訓としての「杜(もり)」は、神社の「鎮守の森」や「ご神木」を意味し、漢語(自然林)と国訓(人工林、二次林)の間には意味の差異がある。
仙台は、国訓の方の意味をとって「杜の都・仙台」と呼ばれることがあり、全国的に知られた異名として定着している。「杜の都」の範囲としては、仙台市都心部、または仙台市全域を指すことが多い。また、団体名において、「杜都」と書いて「もりと」「とと」と読ませる例も見られるようになった。
近年、「杜」(もり)の一文字で「仙台」を表す例が増加している。「杜の囲碁サロン」「杜のホテル」、その他店舗の名前として、自然林とも人工林とも関係なく、明らかに仙台都心部に存在しているのに「杜」という言葉が用いられている。当然、「杜」は仙台を指しているが、仙台を指す場合は「杜の...」「~の杜」というように「杜」単独で用いられることは少ない。
他の地方でも「自然と共生」している施設や公園などに「杜」という言葉を使う例があるが、宮城県では「仙台郊外」または「仙台都市圏」という意味が付加されていることが多い。例としては、国営みちのく杜の湖畔公園の他、自然の多い住宅地や自然の中の喫茶店などに「~の杜」という命名も見られる。住宅地の場合は「~の丘」「~ヶ丘」と命名する代わりに用いられていると考えられるが、いずれにせよ、「仙台市または仙台郊外」「自然と共生」という意味を含んでいる。
以上のように、宮城県において「杜」は仙台を表す記号として用いられている。
以前は、九州にも川内市(せんだい)があったため、単に「せんだい」と言うと、「仙台」なのか「川内」なのかが曖昧だった。ただし、「仙台」の方が「川内」に比べて知名度が高かったため、九州以外で「せんだい」と言えば「仙台」を指す傾向が大きかった。2004年10月12日、川内市は、周辺町村と合併する際に、令制国名を付けて薩摩川内市となった。なお、九州の川内は、江戸時代中期頃に表記が定着したと考えられており、それ以前は「仙台」「千代」とも書かれていた。
信用金庫にも、仙台信用金庫と川内信用金庫とがかつて存在し、振込みの際には「センダイシンヨウキンコ(ミヤギ)」と「センダイシンヨウキンコ(カゴシマ)」としなければならなかった。川内信用金庫が合併によって鹿児島相互信用金庫となり、それに伴って仙台信用金庫は「センダイシンヨウキンコ」と(ミヤギ)をはずすことになったが、旧塩竈信用金庫との合併で杜の都信用金庫となったため、いずれも消滅する結果になった。
2004年3月13日に九州新幹線が開通したときに鹿児島本線・川内駅も新幹線駅となったため、同じ呼び名の新幹線駅が2軒存在することになった。
因みに、仙台市青葉区内には「川内」と書いて「かわうち」と読む地区がある。東北大学・宮城県仙台第二高等学校・宮城県美術館等が立地し、仙台市内の文教地区として地元では有名な地区である。
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