生放送






生放送(
なまほうそう)とは、
放送用語のひとつで、ナレーション・演技・演奏・スポーツ実況といった放送コンテンツを、一旦録音・録画することなく
電波・電話ケーブルなどの媒体でリアルタイムに視聴者・聴取者に伝えるような放送手段を指す。放送の創生期には、生放送が当然であり、出演者は突発的な事象に耐えられるよう、絶えず緊張を強いられていたが、録音・録画技術が進歩し
編集が可能となると、送り手にとってリスクの高い生放送は、生放送でなければ得られない効果(いわゆる
ライブ感)を求める場合に限定されるようになった。英語ではLIVEと言う。
局によってはCM無しの完全版で送る局もある。
thumb|200px|right|生放送の表示例
thumb|200px|right|中継の表示例
一般的には、テレビやラジオに対して使われることが多く、インターネット上では、「ライブストリーミング」などという。
ニュースや天気予報は情報の速報性・正確性が求められるためほとんどが生放送で放映・放送されている。スポーツ番組などでは「生中継(なまちゅうけい)」と呼ばれる場合もあるが、放送時間の都合で収録したものをある程度編集する「録って出し」と呼ばれる方式をとっているものもある。生放送と録画放送を一般の視聴者・聴取者が見分けることは極めて困難であるが、ニュース速報などのテロップ・アナウンス挿入などによって分かる場合がある。民放のクロスネット局などでは、編成の都合上生放送番組を時差放送する場合もある。
生放送という特性上、放送事故を引き起こす可能性や、それらがより多くの視聴者・聴取者に伝わる恐れがある。
生放送は90年代以降、減少傾向にある。背景には録音・録画技術の進歩のほかに、1回で2~3本を収録した方が効率が良いというのが有力である。放送局にとって出演者をキャスティングする場合には、スケジュール調整がしやすいことや出演者が急に出演できなくなるなどの突然のトラブルに対応しやすいなどの事情がある。一方、キャスティングされる芸能事務所側にとっても生放送より収録を多くした方がより多くの仕事を得られ利益を上げやすい。放送局、芸能事務所双方にとってプラスになるというのが大きいようだ。
近年では、毎週生放送の番組がわずか数回で収録になってしまうケースが多い。例としては、「ミンナのテレビ」「とくダネ!発 GO-ガイ!」などがある。低視聴率やスケジュールの調整がうまくいかない番組に多くみられる。
ライブ感を保ちつつも、突発事故に備え、中継を5秒程度遅らせて放送する方法をディレイ・システムというが、2004年、超高視聴率番組であるスーパーボウルのハーフタイムショーでジャネット・ジャクソンが胸を露出したハプニング (Super Bowl XXXVIII halftime show controversy) を踏まえ、米国のテレビ業界において、時折採用されている。
生放送されている主な番組の種類
報道番組(ニュース・天気予報)
- NHK
- NHKBS1
- TBS系列
- BS-iなど
- 日本テレビ系列
- BS日テレなど
- フジテレビ系列
- BSフジ
- テレビ朝日系列
- BS朝日
- テレビ東京系列
- NHK
- TBS系列
- 日本テレビ系
- フジテレビ系列
- テレビ朝日系列
- テレビ東京系列
- その他
- NHK
- TBS系列
- 日本テレビ系列
- フジテレビ系列
- テレビ朝日系列
- テレビ東京系列
- BS・CSほか
スポーツ中継
一部の芸能・娯楽番組
- バラエティ番組
- 音楽番組
- 年に一度の特別番組
- その他
など
備考
オレたちひょうきん族等のモデルとなった米NBCの人気番組サタデー・ナイト・ライブは、現在でもコントを含め全て生放送である。
その他の分野
- テレビショッピング
番組によっては一部、生放送のものもある。
ドラマでの生放送
テレビドラマでは普段はロケーションなど収録での制作だが、ドラマ中に生放送を行ったケースがある。なお、生放送のドラマでも地上波・BS・CSでの再放送が行えるようにVTRテープによる同時録画も行われる。
- 備考
1950年代~1960年代初頭までは、大抵のテレビドラマは生放送によるものが多かった。
擬似生放送番組
thumb|200px|right|類似生放送の字幕例
事前収録だが、極力カットしない方針の番組や“録って出し”方式。
など
生放送中に起こった有名な放送事故
- (1983年12月1日)…テレフォンショッキングのコーナーで、ゲストの佳山明生が登場する前に男が乱入して席に座り込んだ。すぐにスタッフに取り押さえられ、その様子の一部始終が放送された。
- (2005年9月21日)…テレフォンショッキングのコーナー中、ゲストの山崎邦正がタモリに「何か悩みがないですか?」の質問に、突然観客の男が「タモリさん、いいともが年内に終了するって本当ですかね?」と質問をぶつけ退場させられ、CM明けに熊のぬいぐるみが代わりにおかれた。