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おたくとは、「特定の事物に強い関心を示し、また知識を持つ者」であり、趣味に没頭する人間類型を示す言葉である。特にアニメや対象年齢を過ぎた漫画ゲームアイドルコンピュータなどを趣味とする男性に対して用いられることが多かったが、近年、女性オタク(腐女子など)の増加・認知度の上昇により女性にも使われるようになってきている。「一般人から理解されない奇異な行動を取る者」というイメージが強く、そのような意味合いで使われることも多い。また、そのような趣味に没頭していなくても、女性が一般的にもつ「モテない男」のイメージに外見が合致する男性に用いる場合がある。

語源としては、彼ら(彼女ら)がアニメ作品などについて会話をする際相手に対する呼称(二人称)を「お宅」とし、「お宅は○○についてどう思う?・・・・・・お宅は?」と呼び合ったのが始まりという説が有力。オタクヲタクとも表記する。
このほか、お宅に該当する人が会話において相手方を呼ぶときに「オタク」と呼称することから付けられたとする説もある。

概要

おたくとは、主にアニメ漫画などサブカルチャーに没頭する人間を指す言葉で、中森明夫1983年6月から1983年12月まで『漫画ブリッコ』誌上に連載した「「おたく」の研究」の中で命名した。自分の家(お宅、おたく)にこもり、ある趣味的な分野に没頭して、それを追求し、その知識を詳細に持つ人たちの事だと考えられる傾向が強いとされる。

語源と初期の用法

1980年代初頭には同種の意味を持つ言葉としてビョーキという表現があった。ビョーキという言葉にはアニメや同人漫画趣味のほかロリコン趣味を暗示する意味もあり、本稿で述べられているマニアに近い意味のおたくという言葉よりは、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件をきっかけにマスメディアによって定着されたネガティヴなイメージを指すおたくという言葉のニュアンスに近い。この頃の一部のアニメを扱ったマニア向けのアニメ雑誌やそれらのパロディを扱った同人誌などに、このビョーキという表現が見られる。一例を挙げると魔法のプリンセスミンキーモモなど低年齢の少女を主人公に扱うアニメにまつわる話として使われることが多かった。

人間類型を指す語としてのおたくが一般に使用されたのは、『漫画ブリッコ』でコラムニスト中森明夫が連載した『「おたく」の研究 』(1983年)。この中で、アニメや漫画の愛好者が二人称として「おたく」という語を使うことから、その人間類型をおたくと呼称することが提案された。

なお、「おたく」がマスメディアに取り上げられ始めた頃には、「太陽族」や「竹の子族」に準じて、「おたく族」と呼称された(ラジオ番組「ヤングパラダイス」より『おたく族の実態』など)が、最近は用いられない。

類語・類型

おたくと同一視・または意識的もしくは誤用によって混同される概念もある。

マニア

おたく以前にも、何か特定の物に執着して、生活を省みない人は存在した。これらはマニアと呼ばれているが、現在でもマニアとおたくには一定の距離感が見られる。詳細についてはマニアの項を参照。

A-Boy(エーボーイ)

ファッションセンスを揶揄する意味での「アキバ系の男の子」の蔑称。よりストレートに「秋葉系」ともいう。ただこれは、用語としてのオタクの直接的な代替語であるほかに、単に「ファッションセンスが全く洗練されておらず、オタクみたいだ」という意味を含んでおり、当人がおたく的な趣味・指向を持っているか否かは別である。

元々は日本でアフリカン・アメリカン系やヒップホップ系のファッション文化を、ブレイクダンスないし黒人少年(Black-Boy・日本メディア上の誤用という説がある)をもじって、「B-Boy」や「B系」ないし「Bカジ」と称した関係で、「秋葉原系ファッション」という意味で、「A-Boy」や「A系」ないし「Aカジ」と称する場合がある。(→脱オタク

ただし、主に蔑称かつコンプレックス産業に絡むキーワードにもみなされ、一部のコミュニティ上でも、ファッションセンスを揶揄する際に用いられている。日本でヒップホップカルチャーが注目され始めた1990年代末頃から、「オタクみたいでイケてないファッション」を揶揄する意図で用いられだした模様であるが、上に挙げたように同義語が並列して幾つも存在する俗語ないしジャーゴンの域を出ない部分があり、明確な定義は存在しない。

転用

「おたく」の語はそのイメージが在る種の曖昧性を含むこともあり、今日においてはガンダムオタク・ゲームオタク・軍事オタク・パソコンオタク・鉄道オタク(鉄ちゃん)・モーニング娘。オタク(モーヲタジャニーズ(ジャニヲタ)などといったような、アニメや漫画のみならず特定の対象・分野の愛好者を指す語として、適用範囲が広がった。

時代的遷移

アニメブーム(1970年代後半 - 1980年代前半)

このころのアニメーション作品の中には、従来の児童向けに混じって、中高生等の青少年層を対象とした、比較的ドラマ性の高い物が増えた事も、アニメーションブームを加速させた要因に挙げられる。この現象において『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』『ルパン三世』といった、一連のテレビ放送・劇場公開作品の大ヒットが、アニメ産業の急速な成長を促した。

バブル時代(1980年代後半)

従来はマニアと一括りにされた人達の中に、当時プロダクション制導入に伴う大量生産期に入り、潤沢な資金力・労働力を背景に、表現力が高度化したアニメーションに対し、尋常ならざる興味を抱く人が増加した。また同時期、一般家庭向けにビデオデッキが発売されると共に、バブル景気に伴う生活時間内の余暇に充てられる時間の増大・金銭的余裕から、従来は家庭に1台と言われたテレビ受像機や高価なオーディオセット・ビデオデッキを個人が購入するケースが増え、それらに耽溺する人が増えた事も、いわゆるオタク人種増大の要因として挙げられる。この時代に於いて、いわゆる「おたく」という人間類型としての区分が、明確な呼称を付けられるようになって、個人の特異性という位置付けから、社会現象として見なされるようになっていった。

東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件1988年 - 1989年

同事件の犯人の宮崎勤は自室が膨大な量のビデオテープで埋め尽くされる程のアニメ・特撮オタクであった事から(後に持っていたビデオテープのうち、アニメは数えるほどしかなかったことが判明)、当時ロリータ偏愛趣味傾向が無軌道なまでに顕著化したアニメーション産業を巻き込んで、オタクバッシングの風潮が巻き上がった。
宮崎勤逮捕直後の1989年8月、TBSワイドショーの女性レポーターが、コミックマーケットに集まったオタクたちを指して、生中継で「ご覧下さい。ここに10万人の宮崎勤容疑者が居ます!」と発言し、偏見報道として非難を浴びる。だがこれは、当時の一般的価値観を反映したものであったとも言える。現在でこそ『電車男』や萌えブーム、外国での日本産アニメの大ブームにより、アニメを始めとしたオタクカルチャーが一つの文化として認められつつあるが、この当時はアニメオタクが世間にさほど露出していなかったため、世間においてはアニメというものは子供向け娯楽であると一般に見なされ、これに大人が熱中するのは「幼稚」ないし「異常」だとする風潮は強く、おたくはその実態が解り難いこともあり、奇異や偏見の目で見られる事も多かった。オタクであることをもってその人の倫理観や性癖を判断することはできないことはいうまでもない。

OVAとPC(1990年代前半)

連続幼女誘拐殺人事件の影響から、アニメーション産業界にロリータ偏愛趣味傾向に対して自主規制が形成され、幼児児童を使って性的興奮を催させるような描写が排除された。同時期にはビデオデッキの本格的な普及とレンタルビデオ業界の発展とあいまって、オリジナルビデオアニメも数多くリリースされ、ややマニアックな青少年層向けの市場として定着した。またこのころDOS/Vマシン(PC/AT互換機)が日本で普及し、秋葉原・日本橋を中心として自作パソコンを好むパソコンオタクが増加した。

エヴァとテレビゲーム(1990年代後半)

視聴者に哲学的な命題を想起させる『新世紀エヴァンゲリオン』の登場は、学歴偏重社会の崩壊や景気鈍化傾向にあって、漠然とした不安を抱える青少年層に強い影響を与え、同作品の関連事象(セカイ系)は社会現象とまで言われた。一方、テレビゲームパソコンゲームの高度化と普及に伴い、ゲーム市場が広がったことは、ゲーム関連企業にとっては大きな福音となり、多数のゲーム製作会社が勃興を繰り返した。

一般市場化と氾濫(2000年代前半)

数多くの質の高い作品が登場する一方、DVDの普及により、旧来は「ビデオテープ・ソフト一本1万円弱」などという傾向が無くなり、3千円~5千円で安価に販売される映像ソフトの販売が一般化、コンビニエンスストア店頭でも数多くの映画・ドラマ・アニメのDVDが販売されるようになると、一般の消費者でも「ビデオソフトを買って見る」という、かつてはコアなマニアやおたく位しかやらなかった事をするようになり、一般の社会でも普通に売られ普通に買われていくようになる。またパソコンやゲーム機の普及は、かつての専門家やマニア主導ではなく、娯楽家電の一種として家電製品並に普及した事もあり、裾野の広い市場を形成している。その一方で、おたく向け商品の市場も拡大、かつての電気街であった秋葉原の様相を激変させるに至っている。
しかしコアなおたく向け商品が一般市場から見て特殊な商品群(ニッチ市場)である事には余り変化は無く、方々で露出する事が増えた結果、おたく自身の層と容認する層の他に、積極的におたくの嗜好そのものを忌避する層が表面化する傾向も見られる。
なおこの市場の拡大に誘われて、従来はおたく向け市場に見向きもしなかった企業が参入する傾向も顕著化したが、現在進行中の同傾向が成功するかどうかは未知数である。

世代的遷移

オタク第一世代(1960年前後生まれ)

基本的にSFファンで、劇画の登場により漫画は大人も読むものとして認められつつあったが、「アニメは子どものもの」とする風潮の中に育った。この当時のアニメ作品が、子供向けの製品を扱う企業のスポンサーが大半で、アニメ表現自体が子供市場向けの作品に多く用いされた傾向も関連している。新人類と言われた世代にあって、少年期に怪獣・変身ブームの洗礼を受け、しばしば特撮ものへの嗜好をもつ。漫画やアニメは、学生運動を主導した団塊の世代の抱いていた社会変革思想の対抗物として意識されていたため、彼らのオタク趣味全般に韜晦や理論化・体系化への指向が強い場合が多く、おたくコミュニティ内のジャーゴンとしてキーワード化を行っていた。コミックマーケットなど現在に至るイベントの基礎を築いたのもこの世代である。

オタク第二世代(1970年前後生まれ)

少年期に「宇宙戦艦ヤマト」、「機動戦士ガンダム」によるアニメブームの洗礼を受け、オタク趣味が広く受け入れられる。なおこれら作品がSFを基底として、架空の技術体系を構築する手法をとったため、提供される側はその架空の技術体系を網羅したがる方向性も見られる。後にこの架空の体系知識は、現実の体系化された知識との混乱も見られ、「ガンヲタ(ガンダムオタク)」に代表されるシリーズ作品に共通化した体系知識のみで、現実の知識体系との併合を行わない系統も派生させた。
この世代の後半は団塊ジュニアとも重なり、1980年代のテレビゲーム・パソコン趣味の担い手ともなった。一方、オタクに対する偏見も強まり、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件による偏見の被害を最も被ったのもこの世代であった。オタクがオタクではない若者に差別されているという意識が増える一方で、サブカルチャーの体系化に貢献した第一世代の影響もあって、それまでの歴史・文学・思想に代わり、同世代で共有できるアニメ・漫画などが現代人の常識や教養として認識されるなど、サブカルチャーとメインカルチャーの差が認識されなくなってくる。また各々の作品中で扱われるハイカルチャーに興味を示す系統も派生、この性質は第三世代に引き継がれていく事になる。

オタク第三世代(1980年前後生まれ)

少年期に「新世紀エヴァンゲリオン」の洗礼を受け、セカイ系と言われるムーブメントの担い手となった。この世代になると親がオタク第一世代という者も現れ、メインカルチャーとサブカルチャーの差が薄れた時代に育った。そのためオタク趣味に後ろめたさや韜晦意識を持たず、単にさまざまな趣味のひとつとして、アニメやゲーム、ライトノベルを楽しむ者も増えた。その一方で、感動や萌えが記号的に追求される傾向が強まったなどの非難もある。第二世代から引き継いだ作中の世界観に耽溺する傾向は、更に作中で扱われるハイカルチャーへの傾倒という方向性を生む。2000年代に前後してハイカルチャーを扱う漫画作品も多く登場し、ハイカルチャーもおたく趣味と同列のサブカルチャーのひとつとして愛好される傾向も見られる。

おたくの現在と未来

おたくは従来、個人や人種という単位で測られ、それら特異な行動が「現象」として注目を集める事は在っても、その価値が問われる傾向は薄かった。しかし2000年代に入って、産業界が市場として注目するなどしており、単なる「変な人・変な集団(→普通)」という位置付け以外にも、様々な側面が社会に注目され始めている。

おたくの現在

分野を特定せずに「おたく」といえば主にアニメ・漫画・ゲーム・フィギュア類の愛好者を指すことに変わりない。否定的なイメージは減少しつつあると見られているが、十分な理解が得られているとは言えないのが現状である。また特異な先鋭的おたくが注目される傾向も強く、逆にそれらに同一視されたおたく層の拒否感も見出す事ができる。

この部分には、「おたく」たちが自分たちの立場などを外に向けて明瞭に説明してこなかった、説明責任を果たしてこなかったことも差別の原因であるという意見もある一方で、オタクという存在がそもそも「あるスタイルや価値観を、内部に共通認識として持つ組織的な集団」などではなく、各々の個人をメタ視した場合に集団(→集合)とみなされる部分もあり、対外的に彼らの総意を伝える活動をするスポークスマンは存在しない、同時多発的な現象に過ぎない事が、他の理解を妨げる要因にも挙げられよう。この対外的な公式チャンネルを持たない部分が、なお一層「常人には理解しがたい」という印象を与えていると考えられる。

また特にマスメディアは、オタクに対しては否定的に扱う方が視聴者の関心を得られることを把握しており、オタクを取材する場合には、一般から遊離しているような「非常に濃いオタク層」を好んで取材する傾向もうかがわれる(→テレビ離れの要因になっている偏向報道など)。

なおオタクに限らない事ではあるが、「(アニメ表現された)架空の女性像に萌えなどと言っている」様子は、異様だと感じる人もおり、また感覚表現としての「萌え」という概念が、説明困難である傾向も見られる。このオタクカルチャーに見られる特異な感覚表現が、一般層との乖離に拍車をかける原因にもなっている。元よりオタク集団には、他のサブカルチャー集団と同じように一定の排他性を持ち、ジャーゴンや、更には自らの好む作品中の造語・専門用語を多用する傾向も見られる。これが一般の理解の及ばない範疇である事は想像に難くなく、「おたく=訳の解らないもの」というステレオタイプもしばしば見られる所である。

このように、理解されない・または誤解される要素のため、更にはオタク層のいずれもが各々の価値観によって異なる指向性を示している事が、オタク全般が一般には完全に理解されがたい要因といえる。

おたく市場

消費者としてのおたくは自身の好む対象なら出費も厭わない傾向が強いため、そのおたくをターゲットと想定した商品も市場に供給されている。おたくをターゲットとした商品は、余りに先鋭で特殊な方向性の趣味のため一般消費者には受容されない。しかし一般向けの製品におたく層が関心を持つ場合もあり、現在の所は依然として消費者主導の市場であることがうかがえる。なおこの先鋭化し過ぎた傾向は、特殊な市場性を発達させるが、その末端市場の持続性という面で、疑問を投げ掛ける関係者もいる。

メディアワークスの『電撃G'sマガジン』編集長である高野希義は2004年9月7日の「CEDEC 2004」において、おたく市場向けのいわゆる「萌えゲーム」が既に「特に先鋭化されたおたく」にしか判らない世界と成りつつあり、衰退してしまう虞があるとする談話を述べた。

近年のおたく市場を目指した製品に在っては、「記号化されたフェティシズム(→ストックキャラクター)」とも形容され、おたくの感性に訴え掛ける要素が、記号化され組み合わせによって多様性を維持している。その一方で、少子化による若年人口の減少に加え、鋭角化し過ぎたおたく市場に新しい世代が入り込めないという現象もあり、世代交代が発生し難いとも言われる。

日本以外での事情

日本国外での受容傾向とその変化

日本国外では1990年代中後半より、一種の尊敬の意味を込めてオタク (Otaku) が使われていた。アニメ (Anime) を始めとする日本発のポピュラーカルチャー愛好者を指す名称であり、好んで自らを Otaku と称するものも存在した。しかし現在の傾向としては自らを Otaku と呼称することは稀になりつつある。また Hentai (後述)が一般社会に認知され、否定的なニュアンスを帯びた影響で、Otaku という言葉も相手を揶揄・嘲笑する用語として用いられている。

オタク文化に対する日本国内外における認識・受容の違い

オタク文化に対する受け止め方は、日本国外においては日本とは幾つかの点で異なる。その一つが欧米で古くから盛んに行われているファン大会 (Convention) という活動で、その年齢層も幅広い。

アニメコンベンションにおいては、Fan-cosReenactment (史的事実再現)と呼ばれるコスプレが行われる。SFやファンタジー映画の公開に観客がコスプレをしてくることが一般的であるように、ファン大会会期中、会場外でもコスプレを行うことが許されており、会場となる地域の市民もそれをイベント的なものとして受け止めている。コスプレ自体は日本でもファン活動として一般的だが、日本では、海外とは対照的に会場外でコスプレ衣装のまま行動するのは「禁忌」という暗黙のルールが存在する。

但し、海外においても Fan-art二次創作のイラストやマンガ)や Fan-fic (二次創作の小説)、 Fan-sub (マンガ・アニメ作品の翻訳)といった形でオタク的な活動が行われることはあるが、日本のコミケのように商業的な行為との結び付きは殆ど見受けられない(寄付を求めることはある)。むしろ、採算を度外視して純粋に活動を楽しみ、ファン大会では交遊や情報交換を楽しむといった傾向が強い。

オタク文化に対する批判

ゲームが子供の暴力性を増大させるという偏見やネットワークゲームにのめり込んだ男性が自宅内で死亡するといった事件から、海外においても日本製のゲームに対しては従来から強い批判がある。

主にヨーロッパ諸国においては、既にオタク文化に対する一般社会からの強い危機感・嫌悪感がある。特にフランスにおいてその傾向が強く、フランスの有力紙ル・モンドにて「将来、日本のアニメはフランス文化に対する癌となるだろう」と批判された。

英語圏のオタク用語

英語に移入した日本語のオタク用語の主なものは次の通り。

Anime
日本のアニメ・マンガのような絵柄のことの総称として、Anime という言葉が使われる事が多い。
Hentai

成人向けのアニメやゲーム、同人誌が海外で大量に流通した影響で、これら成人向け商品の総称として Hentai という日本語が当てられている。この Hentai という言葉には、「極めて異常な性的表現を用いている、もしくは擬似的な児童ポルノに近い内容のアニメやマンガなど」という蔑称の意味合いが含まれる。
日本的な漫画的な絵をHentai、特に日本に敬意を払ってJapanese Hentaiと呼称する場合もある。これは過去に日本のおたく文化がエロチシズムと一体で輸出されたことに由来する。現在では性的描写の如何に関わらず、Hentaiが一般的である。米国Yahoo!にも同様の項目がある。

Manga
マンガの総称
Yaoi
男性の同性愛を描いた作品

英語名では、同性愛に関する作品一般を指して Slash という言葉もある。

Syounenai
日本で言うボーイズラブ。日本では英語を使い英語圏では日本語が使われるのが興味深い。
Yuri
女性の同性愛を描いた作品
Syoujoai
ガールズラブ、百合をさす名称。
Loli/Rori
Anime で描かれた児童。主に少女を意味する

同じ Anime で描かれた少女でも、Pedo が蔑称的な意味合いを持つのに対し、Loli は中立的な語感を持つ。故に、Pedo manga は「小児性愛的な成人向けマンガ」となり、 Loli anime は、「小さな女の子が(数多く)登場するアニメ」という意味の差が生じる。

Shota
Loli の男性版
Doujin
性的表現を含むマンガ

海外市場では、同人誌=成人向けのマンガという固定観念が存在する。

Toku
特撮

日本製のアニメのこと Japanese animation とは言わず、必ず Anime を用いるように、日本の特撮のことを指して Japanese special-effect action とは言わず、Toku と呼ぶのが慣例となりつつある。人気作としては、仮面ライダーシリーズにおける龍騎以降の作品やスーパー戦隊シリーズでは『デカレンジャー』や『マジレンジャー』などが挙げられる。

Mecha
ロボットが登場するマンガやアニメ作品のこと。日本人は機械全般を指して「メカ」と呼ぶことが少なくないが、これは Mechanical の日本独特の省略形である。主に子ども向けのアニメ作品で「~メカ」という言葉が使われていたことから、「ロボットが登場する作品」という意味の英単語になった。面白いのは、日本でいうところの「リアルロボット」や「スーパーロボット」といった区別がなく、荒唐無稽(非現実的)なロボットが登場する作品は Mecha である。(→メックまたはロボテック
Gattai
ロボット同士の連結。たまにセックスを意味する

セックスという意味を持つようになったのは、『創聖のアクエリオン』の影響。また、「合体ロボットが登場する」という意味の形容詞で使われることも多い。

Ecchi
「性表現がある」という意味の形容詞

Hentai に軽蔑的な意味合いがある一方、Ecchi の方にはやや親しみを込めた中立的なニュアンスがある。

Oniichan /Oniisama
血が繋がっていない兄のような存在。もしくは「兄妹が恋愛する(近親相姦もの)」という形容詞

例えば、Oniichan anime =『シスタープリンセス』、『月詠』などの作品を示す。ちなみに、プロが翻訳した作品には Big brother という言葉が当てられるので、Oniichan の意味を知っているオタクは、必然的にファンサブ作品の視聴者ということが言える。

Onegai
名詞の前に置き、「~が欲しい」とか「~してくれ」といった含みを持たせたせる)

アニメ作品『おねがい☆ティーチャー』をローマ字にすると Onegai Teacher となり、一見すると One gay teacher (一人のゲイの教師)に見えるところから、面白がったオタクたちが使うようになった。主にネットスラング。多分に 英語版2ちゃんねる語的な響きがあり、下手に使うと馬鹿だと思われる。

Nani nani?
「何何?」ちょっとした聞き返しなどに使う。発信源は不明。
Kawaii
英語では表せない、日本のアニメやマンガのキャラクターに対する「可愛い」という気持ちからか、日本語を率先して使うオタクが増えている。近年では英語圏だけでなく、すっかり蔑称となってしまった Hentai という言葉の反対語として、「日本的な可愛らしいもの」という意味でヨーロッパ圏で使われている。
Visual-Kei
様々なヴィジュアル系音楽や、それをモチーフにした作品の侵出により、何故かこの言葉が使われるようになった。白や黒や赤など、派手なメイクアップを施したバンドの奏でる音楽の事、また、その服装やメイクアップを指す。
Nekomimi,Neko-jin
ネコミミのついたキャラクターのこと。Neko-jin(猫人?恐らくイギリス「人」、外国「人」などの言葉をうけたヨーロッパ人による造語である)という言葉がヨーロッパでは主に使われるが、最近は正しい日本語を推進する動きが高まっている。
Cosplay
コスプレ、コスチュームプレイ。日本語のコスプレという和製英語からそのまま英語表記に置き換えたもので、Cos(コス)という略称やCosplayer(コスプレイヤー)も多々用いられる。

以上のように、海外のオタクが使うスラング化した日本語は、ファンサブ作品において適当な翻訳語が見付からないためにそのまま利用されたものが多い。

英語における「おたく」の類似語

英語(米語)では、日本でのオタクに近い意味を表すためにはNerd(ナード)という言葉で表現され、パソコンオタクや電子工作オタクを指す場では Geek(ギーク)が用られる。

Geek
日本では技術フェチとも訳され、機械類にフェティッシュな感情を示しかねない類型だともされるものの、日本のオタク文化における消費者としてのフェティシズムではなく、朝から晩までそればかりを考えていて、挙句の果てには終生の仕事としてしまう等の「身も心も捧げる信奉者」という意味で使われる。
dork, dweeb, goon, and doofus

「おたく」の対象

現代では意味が拡散しているため、全ての趣味がおたくと呼称される可能性があるといってよい。したがっておたくの対象リストは膨大なものとなりがちであり、逆にリストアップする意味も薄れているといえる。以下にその一部を上げる。

鉄道

  • 乗車派
  • 写真派
  • 模型派

カメラ

  • 高級機派
  • ジャンク品派
  • クラシックカメラ派

ファッション

  • ブランド派
  • コスプレ派
  • ショップ派

パソコン

  • 高級機派
  • ジャンク品派
  • 自作派

ゲーム

  • ゲーセン派
  • ネット派
  • ゲーム機派
  • ギャルゲー派

旅行

  • 高級ホテル派
  • 温泉派
  • バックパッカー派

マンガ 

  • フィギュア派
  • コスプレ派
  • コレクション派

自動車

  • 性能派
  • テクニック派
  • 改造派

アニメ

  • 批評派
  • コスプレ派
  • 声優派

AV (Audio/Visual)

  • 高級機派
  • ジャンク品派

「オタクだからこそ女の子をまもります」宣言

2004年3月12日に個人のウェブサイト上で公表された宣言である。同年8月末までに300以上のウェブサイトが賛同を表明した。

参加資格は「オタク=性犯罪予備軍と見られる風潮に異議ありなサイト様」「オタクが犯罪に走るのは、もうカンベンしてよ、とお嘆きのサイト様」のどちらかに該当すること、とされている。

宣言の背景

2004年3月11日群馬県高崎市で発生した女児殺害事件の犯人の趣味がアニメコンピュータゲームなどであり「少女の人形」を所有していたオタク趣味である、とマスメディアでセンセーショナルに報道されたことから社会のサブカルチャーに対するバッシング傾向が強まることに危機感を抱いた発起人が事件の翌日、サイト上で公表した。

宣言の趣旨

  • 「オタク=犯罪者予備軍」的な差別及び、そうした偏見を助長する報道に反対する
  • 可愛い女の子が辛い目に合う状況を断固否定し、犯罪に手を染めないことを誓う

批判

インターネット上では、本宣言に対して以下のような批判も為されている。

  • 「女の子をまもっているボク」と言う一種の自己陶酔で、現実社会において女性に対して思いやりを示すことにはならない。
  • 「オタク」全体のイメージアップでは決してなく、賛同者個々人が社会から「自分は性犯罪者予備軍ではない」と思われることにしか関心が無いように思える。

おたくを取り扱った作品

関連項目

関係する地域・地域関連事象

おたくの文化・消費行動に特化した業態が集中する地域や、またはその地域に関連して発生した事象など。

  • 秋葉原
  • 神田神保町 - 1980年代から1990年代初期にかけて、同人誌やアイドル関係のグッズを扱う店が集積するオタクの街として知られていた。
  • 池袋 - 「乙女ロード」(または「オタク通り」)と呼ばれる地区があり、男性中心の秋葉原に対し、女性オタクの人気を集めている。
  • 中野ブロードウェイ - 「オタクビル」の異名を持つ。
  • 日本橋大阪市) - 秋葉原、大須と並んで日本三大電気街のひとつ。秋葉原のようにオタクの街でもある。
  • 大須名古屋市) - 電気街、オタク街でもあるがアメリカ村のような古着の街でもあり、巣鴨のような老人の街でもある。
  • 天神福岡市) - 福岡市の中心部。北天神地区を中心に、近年オタクの街となりつつある。

研究者・有名なおたくなど

オタク学の研究者や、おたくという概念もしくはおたくに対する社会的な評価に影響を与えた人、著名なおたく(芸としておたくのふりをしている人を含む)など。

おたくと事件性

おたくの全てが犯罪者という訳では無いし、おたくであることも別に罪では無い。しかしおたくと犯罪性を関連付けて見る向きもいる。またおたくの好む媒体に対して、何等かの犯罪行為と結び付けて考える人もいる。偏見や感情論など、必ずしも客観的な妥当性に沿わない要素を含む場合もある。規制問題に絡んでも、感情論や偏見・偏向も推進派・反対派双方に見られる。

外部リンク


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