キー局
キー局(キーきょく)とは、放送局の系列(ネットワーク)に放送番組を送り出す放送局である。ラジオなどではキーステーションとも呼ばれる。対義語はローカル局。 |
| 系列 | キー局(関東) | 準キー局(近畿) | 準キー局(中京) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| NNN | 日本テレビ放送網 (NTV) | 讀賣テレビ放送 (YTV) | 中京テレビ放送 (CTV) | (註1) |
| JNN | 東京放送 (TBS) | 毎日放送 (MBS) | 中部日本放送 (CBC) | (註2) |
| FNN | フジテレビジョン (CX) | 関西テレビ放送 (KTV) | 東海テレビ放送 (THK) | (註3) |
| ANN | テレビ朝日 (EX) | 朝日放送 (ABC) | 名古屋テレビ放送 (メ~テレ・NBN) | (註2) |
| TXN | テレビ東京 (TX) | テレビ大阪 (TVO) | テレビ愛知 (TVA) | (註4) |
| JRN | TBSラジオ&コミュニケーションズ (TBS R&C) | 毎日放送 (MBS) 朝日放送 (ABC) | 中部日本放送 (CBC) | (註5) |
| NRN | 文化放送 (QR) ニッポン放送 (LF) | 毎日放送 (MBS) 朝日放送 (ABC) 大阪放送(ラジオ大阪・OBC) | 東海ラジオ放送 (SF) | (註5) |
| JFN | エフエム東京 (TOKYO FM) | エフエム大阪 (fm osaka) | エフエム愛知 (FM AICHI) | (註6) |
| JFL(註8) | J-WAVE | FM802 | ZIP-FM | (註7) |
| MegaNet (註8) | エフエムインターウェーブ (InterFM) | 関西インターメディア (FM CO・CO・LO) | 愛知国際放送 (RADIO-i) | (註7) |
上記の外、関東・中京・近畿の独立UHF放送13局による組織U13(JAITS)があるが、基本的にニュースや放送番組の交換などが行われない為、ネットワーク組織として扱われていない。又、通常のネットワーク組織とは異なるが、教育放送番組の融通を行う機関として財団法人民間放送教育協会がある。
東京(首都)のキー局と地方のローカル局は、対等な立場とされるべきである。
しかし、
などの点によって、地方ローカル局は東京キー局に逆らえなく、自社製作番組が作りにくい状況にある。
テレビ放送の場合、大阪に本社を置く準キー局が制作する全国ネット番組も、以前は大阪の本社スタジオで収録されて、全国ネットで放送される番組も少なくなかった。しかし、放送施設や芸能事務所や芸能人の東京一極集中が進んだため、現在では、準キー局が制作しているプライムタイムの全国ネット番組の大半は、東京のスタジオで収録されている。
また、大阪に総本社を置く芸能事務所(吉本興業、松竹芸能など)も、東京にある支社・営業所を実質上の総本社とする傾向が見られている。
2006年現在、大阪の本社スタジオで収録され放送されたプライムタイムのテレビ番組は『キスだけじゃイヤッ!』(読売テレビ)の1本のみである。又、ニュース番組も、大阪で収録する番組は、『ウェークアップ!ぷらす』(読売テレビ)1本のみという状況である。大阪の準キー局が制作するプライムタイム以外の全国ネットの番組や、名古屋の民放が制作する全国ネットの番組でも、東京で収録する番組が多い。
更に、東京・大阪・名古屋といった大都市を除く、地方の放送局が制作するテレビ番組で、全国ネットや番組販売が為されている番組は、『テレビ寺子屋』(テレビ静岡)や『しましまとらのしまじろう』(テレビせとうち)など、ほんの僅である。
殊にテレビのネットワークの場合、地方ローカル局は、東京キー局の番組を地方で放送させる「中継局」として設立された物が大半であり、地方局は一部の老鋪局(開局時期が1970年代以前の局)などを除いて、東京局の「出張所」と化しているのが現状である。この為、日本では、米国のCNNのような地方発祥の全国放送局や、ローカルネットワーク(例:東北地方限定、九州地方限定)の放送局が生まれ難かった。
テレビで放送されるアニメを放送の形態で分類すると
に分類される。
原則として全国同時ネットである朝やゴールデンタイムのアニメ枠が減少する一方で、番組販売が基本となる深夜アニメの増加傾向となり、地方では放送されないアニメが増えてきている。かつては夕方枠のアニメ番組の一部に未放送地域や遅れ放送地域があった(現在でも一部残っている)。 2001年に放送が開始したBSデジタルで放送するという案もあるが、BSデジタル放送は無料で見られる事から独自にスポンサーを探してくる必要が出てくるため、テレビ東京のアニメの一部を放送するBSジャパンでも全作品を放送することは不可能な状況にある(NHKと異なり、全国で受信できるようにしなければならないという、法的な強制力を有しないことと、地上波キー局とBSデジタル放送局は別法人となるため)。
また、一部の作品は地方のローカル局へのアニメの販売による利益に影響が出てくるため、キー局での放送から1年以上も経過しから放送されず、また全話を放送できずに打ち切りになってしまうことも多々あり、最後まで放送されるケースは極めて少ない。
これらの点を考慮すると、本質的な問題は「キー局がアニメを独占している」というより、むしろ地上波のアニメが全国放送(全ての市・町・村で、かつ同時に受信)されないことにある、ということができる。
全国で受信ができないなら、地上波の代替としてBSデジタルで放送する案もあるが、BSデジタルで放送すると、地上波の放送に向けたローカル局への売り込みができなくなり、アニメによる利益を減少させるため、放送されるアニメは極めて少ない。しかし、裏を返せばローカル局がアニメの放送にかける予算を削減できるというメリットになる。
BSデジタルのみのアニメを放送(地方間の公平を期するため、地上波では一切未放送)するキー局で最も積極的なのがTBSのBSデジタル放送BS-iであり、全国で受信が可能な数少ない局である。かつてのTBSは地上波ではTBSのみでの放送とし、地方向けには系列局への番組販売は行わず、BS-iで放送する手法をとっていたが、余りうまくいっていないのか、2005年辺りから地方局への番組販売も行っている。
上記で挙げられた原因によって、全国向けに流される情報が、首都たる東京を中心に神奈川、千葉、埼玉近辺の物に偏ってしまい、東京への一極集中や地方の没個性化、更には言論統制や情報操作や地域差別を招いていると批判する声が上がっている。
以上のような問題点が指摘されている。関東のマスメディアにとっては関東のことについては当事者でもそれ以外の地域については傍観者であるため無関心であることも重要である。
又、関東以外の地方から東京または東京近郊に転入して来た場合、(地方に帰省した際などに)東京キー局の番組(特にアニメ)が帰省先の地方で全く放送されないか、或いは1週間以上(遅れて放送される事を知り、不満を抱く者も存在する(2ちゃんねるにはこの声が多い。例えば、大阪出身の芸人が出演している番組でも、地元で遅れネットされる番組がある。)。特に近畿地方や中京地方では、一つの経済圏を築いているが故に、自主路線の比率が他の地方と比べて著しく高い。
その背景に、キー局以外の放送局の経営体力が弱っているがために、番組予算が低予算になりつつあり、自社の情報番組が制作し難い事情がある。そのため、地方のローカル局では、「下手に制作費を費やす位なら、東京の番組を流そう」、という考えに帰結する事が多いのが現実であるが、アニメは殆ど放送される例がない。
但し、『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)や、『水曜どうでしょう』(北海道テレビ)のように、地方制作ならではの内容で根強い人気を誇っている番組も多く、一概に東京キー局制作の番組に人気が偏っているわけではない。
| ◆キー局◆ |
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