クロスネット局






クロスネット局(-きょく;”オープンともいう”)とは、地上系による放送を行う放送局であって、複数のネットワークに加盟しているものである。別の定義では、複数のネットワークには加盟していないが、局の数が少ない為に他のネットワークの番組に差し替えている場合もクロスネット、クロスネットワークと呼ぶこともある。対義語はシングルネット局またはフルネット局(マストバイ局と表すこともあり)。また、特定のネットワークに加入するのではなく、各ネットワークの良い番組を放送する形態を取る場合はオープンネットと呼ばれる。
日本では2004年3月現在、中波放送(AM)を行う放送局が30、テレビジョン放送(TV)を行う放送局が3存在している。
TVに関しては、1960年代後半から地方県でUHFテレビによる第2民放テレビ局が開局されるようになり、クロスネットを取り入れる放送局が増大したが、1980年代に入り、それまでフルネットが少なかったANN系列局の地方局が続々開局されるようになり、クロスネットを解消する傾向が増えてきた。
なお、JNNは排他協定によりクロスネットが禁止されている。ただ、以前はニュース以外の番組に関してはクロスネットが可能で、テレビ山口はかつてFNSにも加盟していた他、福島テレビもJNN、FNSのクロスネットを行ったことがあった。
日本テレビ系列の内、秋田放送・山梨放送・北日本放送・四国放送・高知放送は日本テレビ系列単独加盟だがマストバイ局ではないので、比較的クロスネットに近い番組編成になっている。(ただしこれらの局でも大半の時間帯は日本テレビ系の番組である)なお、四国放送は徳島県で現在唯一の民放テレビ局ということもあり、日テレ系列以外の放送局の番組も多く放送していることから、事実上日本唯一のオープンネット局と捉えてもいいだろう。(同じように県域民放が1つしかない佐賀県のサガテレビはフジ系の番組が主体でほぼフジのフルネット体制である)
現在フルネット(いわゆるマストバイ)局でもクロスネットに近い形で放送している局もあり、テレビ山口は土曜19:00(TBSぴーかんバディ!)の枠をSMAP×SMAP(CX)に変えて放送している。なおこの枠は、以前からフジか関テレ制作の番組を放送している(クロス時のなごりか)。
クロスネットのメリット
複数のネットワークに加盟する事によって、良いとこ取りの編成が出来る可能性が高まる。特に、多くの県で1つの局しか存在しないAMはこれが顕著である。
クロスネットのデメリット
- テレビ大分やテレビ宮崎のように、日本テレビ系列とフジテレビ系列のクロスネットの場合、毎年夏に放送されている『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』や『27時間テレビ』など長時間編成の特別番組を最初から最後まで放送出来ず、録画による時差放送が行われるという問題がある。
- 日本テレビ系列の局がない沖縄県でも『24時間テレビ』は視聴者保護の為沖縄テレビ放送を通じて放送されているが、同局に至ってはフジテレビ系列の局の為、『24時間テレビ』の同時ネットはフジ系のローカル枠の時間帯でしかできず、エンディングは当日のフジ発全国ネット番組終了後の深夜に録画で放送されている。
- 日本テレビ系列とテレビ朝日系列のクロスネットである福井放送でも『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』がテレ朝系の番組などを放送する関係で、途中で中断されるという問題がある。(他の非マストバイ局はマストバイ局同様、最初から最後まで途中中断なく放送される。)
- その地域に系列局のない場合、本来その系列の番組は放送されないはずだが、番組を差し替えることによって一部見られる番組もある。反対に差し替えによって本来の系列の番組が放送されない場合もある。
クロスネット局の一覧
中波放送
全てJRN/NRN加盟
北海道・東北地区
中部地区
近畿地区
中国・四国地区
九州地区
テレビジョン放送
括弧内の系列名は、放送局と系列の関係性が強い順に表記している。
- ※クロスネットを解消した放送局の事例はネットチェンジを参照